2023年11月27日月曜日

2023.12.1 第33回外国語教育セミナー:外国語教育ピアレビュー2023

2023/12/1

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大学教育推進機構国際コミュニケーションセンターでは、2023年度の外国語教育セミナーとして、所属教員による外国語授業を紹介する「ピアレビュー2023:コロナ後の外国語教育を考える(2)」を開催いたします。

コロナ禍の遠隔が終わり、遠隔と対面を組み合わせた新しいハイブリッドの学びも模索されるようになってきました。参加者の皆様とともに、今後の大学外国語教育の方向性を考える機会にできればと存じます。

このイベントは、学内外に公開されていますので、多数の皆様の聴講をお待ちしています。

鶴甲第1キャンパス

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神戸大学大学教育推進機構国際コミュニケーションセンター
第33回外国語教育セミナー(外国語教育ピアレビュー2023:コロナ後の外国語教育を考える(2))

日時 2023年12月1日(金)10:40~12:10
場所 Zoom
参加申し込み こちらから登録ください。開始日の前日にZoomのURLをお送りします。
参加資格 特になし(ご関心のある方であれば学内外を問わず参加いただけます)

プログラム

1035 Zoom 開室
開会あいさつ Tim Greer(国際コミュニケーションセンター 副センター長)

1040~1100 第1報告
島津厚久教授(紹介) 「対話文作文タスクを組みこんだ、一般学生対象のリテラシーの授業」(※ご発表タイトルは、内容がわかるよう、こちらで仮につけさせていただきました。以下同)

授業冒頭の様子。学生は立ってペアで単語確認を行う(※画像は匿名処理済み)

【報告:文責石川】
一般的な英語リーディングの総合教材を使いながら、授業に各種のタスクを設定することで、学生の集中力と参加感を高める授業実践についてご報告いただきました。授業は、ペアワーク(全員立ち上がって、英文の定義から英単語を言い当てる。正解すると座れる)で始まり、その後、グループワークとしてライティングを行います。ライティングでは、教材に関連するアカデミックなトピックに関してYes/Noの立場を固定して立論を行わせるといった活動に加え、学生の創造性を引き出すため、テキスト中の指定語を含む「対話文(ダイアローグ)」を作成させるようなタスクも加えています。その後、個人ワークによるドリル演習へと進んでいきます。グループワークで回収した作文は、毎回、添削・採点して翌週に返却されているとのことでした。個人での学び、ペアでの学び、グループでの学びを組み合わせ、学習者間の協力を引き出しながら90分の授業を設計するコツを多く学べました。


1100~1120 第2報告
Jason Gold特任講師(紹介)「ポジティブ心理学の知見を活かしたACEコースのリテラシーの授業」

授業開始前の様子。学生は先生とミニ会話を実践(※画像は匿名処理済み)

【報告:文責石川】
研究者としてのご専門でもある教育心理学やポジティブ心理学の知見を活かした、リテラシー授業の実践についてご報告いただきました。先生の授業では、開始に先立ち、学生が一人ずつ教壇まで行き、教員と簡単な会話を行います。このとき、学生は自分の名前の入った箸を提出することで出席が記録される仕掛けです。授業では、まず、IELTSのスピーキングのプロンプトなどを使った発話をウォームアップとして行います。また、島津教授のクラスと同様、学生の注意力が落ちないよう、時折、立ち上がって会話をしたりすることもあります。さらに、ACEクラス用に開発された、global issues(世界の水アクセス問題など)を扱った本学独自のe-learningテキストを使い、各回の単元のリーディングを行います。学生はハンドアウトの指示に従い、メインアイデアやサポーティング事例を見つけ出し、自分の意見も記録していきます。また、単語の習得を促進するため、単語の意味あてや、単語を使った用例づくりなどの活動も行います。心理学の知見を活かした緻密な授業設計から多くを学べました。


1120~1140 第3報告
Christopher Schelletter特任助教(紹介)「国際人間科学部におけるドイツ語上級ライティングの授業」

授業の様子(※画像は匿名処理済み)

【報告:文責石川】
国際人間科学部における上級者向けのドイツ語アカデミックライティングクラスの指導実践についてご報告をいただきました。このクラスではドイツ語でlong reportを執筆することを目的として、学生は、毎週、文献を探し、進捗を報告します。教員は、単にドイツ語を直すだけでなく、「学術論文」の書き方や作法についても指導します。特筆すべきは、5~7人の少人数教育でありながら、日本人学生だけでなく、ドイツ語の母語話者である留学生も参加しており、「国際共修」が普段の教室環境で実現しているということです。アドバンストレベルの学生を対象とした指導として、参考になる点が多いご発表でした。


1140~1150 全体討議
Zoomの「ブレイクアウトルーム」を使い、3つの部屋に分かれて、発表者との質疑、意見交換を行います。

1200 閉会あいさつ Tim Greer(副センター長) 

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参加者アンケート
参加者:16名


参加者のコメントより
・It might be interesting to have each participant try to share 1+ useful/practical teaching activity/strategy/tip that other educators could potentially also try to incorporate into their own lessons (something that worked well for them that might benefit others)
・それぞれの授業における工夫を知ることができて、とても有益でした。どうもありがとうございました。
・毎回、多くの学びがあります。今回も、様々なレベルの学生にどういうタスクが有効であるのか、自分の授業改善のヒントをたくさんいただきました。ご発表の先生がた、ありがとうございます。
・グループワークをどのように活用するか、アウトプット活動による授業の活性化など様々なアイデアを得ることができて今後に役立てていきたいと思いました。
・いずれの発表からもたいへん有益な情報を学び取ることができ、極めて有意義な時間でした。
・Thanks very much for such an interesting peer review event. It is always interesting to see the innovative approaches being used in the language classrooms at Kobe University. This time it struck me that teachers are truly beginning to encourage students to USE language for the purposes it is intended--to give their opinions and to connect their own experiences to what the lesson's content. It has inspired me to do more of this in my own classes too. 


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参考(過去のピアレビュー)過去の外国語授業ピアレビュー

2022年度(2022/12/2 報告者:木原・グリア・芹澤)

2021年度(2021/12/3 報告者:柏木・バーチ・ベレック)

2020年度(2020/9/25 報告者:木原・石川・廣田・朱・安田)

2019年度(2019/12/6 報告者:安田・濱田・石川)

2018年度(2018/12/7 報告者:大和・横川・朱)

2017年度(2017/12/1 報告者:グリア・島津・シュルツ)

2016年度(2016/12/9 報告者:木原・保田・西出)

2015年度(2015/12/4 報告者:柏木・加藤・高橋)

2014年度(2014/12/5 報告者:ワン・石川・廣田)

2013年度(2012/12/6 報告者:横川・ショルト・福岡)

2012年度(2012/12/4 報告者:木原・ピンテール・三木)

2011年度(2011/12/2 報告者:島津・枡田・大和)


2023年11月1日水曜日

2023.12.07 第2回外国語学習セミナー(ドイツ語検定試験説明会)実施

下記を開催しました。

2023年度 第2回外国語学習セミナー ゲーテ・ドイツ語検定試験 説明会

日時:12:40〜13:10(←当初予定から変更になりました)

場所:D506

内容:1.ゲーテ・ドイツ語検定とは
   2.レベルと受験料
   3.合格体験談
   4.質疑応答 12/7(木)お昼休み12:30-13:00

内容: ゲーテ・ドイツ語検定試験の紹介と説明ほか

担当教員: 安田 麗 講師

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実施報告

8名の参加がありました。

参加者属性と満足度


参加者の声
・実際の試験の雰囲気を知れてよかったです。
・ゲーテは少し敷居が高いイメージだったけれど、試験の様子などを聞くと受けやすそうだ
なと思った。ぜひ受験してみたい。