2020年3月17日火曜日

2020.3.17 令和元年度(2019年度)KALCSプログラム実施報告

2019年度KALCSプログラム事業報告 

1.はじめに
KALCS (Kobe University Academic Language and Communication Support)は,国際コミュニケーションセンターが平成22年度(2010年度)後期より全学を対象に提供している英語支援プログラムである。KALCSでは神戸大学構成員の学術英語力の向上および大学の研究活動の国際化推進を目指し,主に教員・大学院生を対象とした英語論文校閲チュートリアルをその中心事業として活動している。本年度の利用コマ数は232であった。
本稿では,本年度の各事業について報告する。

2.2019年度事業の概要と成果
概要
 KALCS英語論文校閲チュートリアルは,神戸大学正規雇用の教職員及び本学に所属する正規の大学院生を対象にネイティブスピーカーによる個人指導を提供するサービスである。主に国際学会のための投稿論文チェック・発表準備のサポートを目的としており,具体的には,英語論文の校正を1回 (1コマ) 60分で行った。2019年度は次の期間において,鶴甲第1キャンパス D棟5階D508で実施した。

・6月3日(月)~6月28日(金)
・7月1日(月)~7月31日(水)
・11月1日(金)~11月29日(金)
・12月2日(月)~12月27日(金)
・1月6日(月)~1月31日(金)
(すべて平日の①12:30~13:30,②14:30~15:30,③15:45~16:45の3コマにおいて実施。)

成果
 2019年度のサービス期間中,下記の利用実績があった。

表1 チュートリアル利用状況及び稼働率
実施期間 利用コマ数 開講コマ数 稼働率
前期 (6月3日~7月31日) 79 129 61.2%
後期 (11月1日~1月31日) 153 189 81.1%
通年 (6月3日~1月31日) 232 318 73.1%

表2 チュートリアル利用状況及び稼働率(詳細)
実施月 利用コマ数 開講コマ数 稼働率
6月 44 60 73.3%
7月 35 69 50.7%
11月 48 63 76.2%
12月 50 66 75.8%
1月 55 60 91.7%

チュートリアルについては,一度のみの利用ではなく,複数回利用された方もいた。また,原則として事前予約制ではあったものの,受講当日の後続コマの空き状況等により,利用者は担当講師と相談のうえ,事前に予約していたコマを超えてチュートリアルを受講するといった柔軟な受講スタイルが可能であった。

アンケート結果
今後のプログラム改善のため,受講者にはアンケートへの回答にご協力いただいた。

表3 アンケート回答者数
前期 後期
8 7

Q1. KALCSチュートリアルをどちらでお知りになりましたか?(複数選択可)
・「SOLACウェブサイトのKALCSページ」: 4
・「友人・先輩から」: 3
・「指導教官から」: 3
・「掲示板等の案内フライヤー」: 10
Q2. 講師は毎回,受講者を主体に置いて指導を行いましたか?
・「はい」(全回答者)
Q3. 講師の説明はわかりやすかったですか?
・「はい」(全回答者)
Q4. 今回のチュートリアルを受けて,次回も受けたいと思われましたか?
・「はい」(全回答者)
Q5. 引き続き,受講する予定がありますか?(次学期)
・「はい」: 13
・「いいえ」: 2
Q6. その他,ご意見・感想等ございましたらご入力ください。
・「先生はとても専門で,私にとても助けがあります。ありがとうございました。」
・「学内のサービスで英文のネイティブチェックを受けられるのは,とてもありがたいです。一般の有料の英文校閲サービスは料金が高すぎて,学生だとなかなか利用出来ません。今後もチュートリアルが受けられるように継続していただきたいです。」
・「長期休暇の開催は無理でも...授業期間と同じ日程で開催してほしい。」
・「非常に的確なアドバイスをいただき,とても良い指導を受けることができました。英語の言い回しだけでなく,論理的な説明になっているかなど,論文作成においてためになる指導をして下さりました。」
・「非常に親切で,英語が上手く聞き取れない時でも丁寧に指導してもらえた。」
・「このようなサービスがあることを知らなかったので,ありがたいです。予約した時に頂いたメールにもウェブ上にも部屋番号が書かれていなかったので,困った。明記した方がよいと思います。」
・「大変参考になりました。丁寧に見てくださってどうもありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。」
・「It was very helpful. I would go there again. 非常に助かりました。また利用したいと思います。」
・「とても良かったです!論文の順序を追わなくても,自分の見て欲しいところをしっかり見てもらえるので,受講しやすかったです。先生も話しやすく,気楽にリラックスして受講することができました!」

全体として2019年度についても,受講生の満足度は高かったといえる。

参考
・「KALCS英語論文校閲チュートリアル」ウェブページ↓
https://www.solac.kobe-u.ac.jp/sup-kalcs-tutorial.html
・「KALCS英語論文校閲チュートリアル(受講後のアンケート)」↓
https://goo.gl/Y33eVc

報告責任者: 神戸大学大学教育推進機構国際コミュニケーションセンター補佐員 西山 寛隆