2011年12月5日月曜日

2011.12.05 第3回外国語教育セミナー(第2部)

神戸大学国際コミュニケーションセンター コンテンツ研究部門では,下記の催しを一般公開で行いました。当日は,本学専任・非常勤教員を中心として約30名の参加があり,大変有意義な会となりました。

第3回外国語教育セミナー「外国語教授法を考える」
アクセス 

<第2部>
平成23年12月5日(月)17:00~18:30
D615教室
講演 大阪大学教授 日野信行先生「リアルタイムのニュースを通して国際英語の世界に参加する授業」
概要:本講演で主に報告する実践は、授業当日の各国のTVニュースとリアルタイムでの英字新聞電子版(CALL教室を使用)を通して,国際英語の世界にリアルタイムで参加する授業である。またこの他の実践として,自己表現のための英作文についても少し報告したい。


※講演会ちらし

(実施報告)
日野教授は,授業当日の国際ニュースを教材に使用し,各国の新聞の論調などを比較することで,英語を通してメディアリテラシーや批判的思考を養う授業の実践について述べられました。
スキルか実用か,という二項対立に陥りがちな大学英語教育において,国際英語・生素材・教育に新聞を・メディアリテラシー・批判思考・グローバル教育・内容準拠言語教育・統合的アプローチ・学習者の自立・コンピュータ支援学習・実践共同体への正統的周辺といった基盤的な教授学習理念に裏打ちされた教授の実践は,両者の有機的融合を目指すもので,本学における今後の英語教育の展開において重要な示唆をいただきました。
講演終了後には,学生間インストラクションの有無,家庭学習との関係などについて,活発な質疑応答が行われました(報告者:石川)。





(当日実施した参加者アンケートより) 回答数20(専任10,非常勤6,院生他4)

1.講演内容への興味は?  興味が持てた(19) ある程度興味が持てた(1)
2.講演は有益だったか? 有益だった(19) ある程度有益だった(1)
3.感想等
神戸大における英語教育の実態を調べ,先生の方法論・実践論を役立てたい/トライしてみます/ライティング力指導についてもゆっくりうかがいたかった/授業ビデオをもっと見たかった/英作文の実例が面白かった/生徒は教師を映す鏡という言葉通りの実践であった/単にスキルだけでなく,ものの見方や考え方も指導する点が素晴らしいと思った/必然性がある理想的な授業/ベテラン教員がここまで努力されていることに頭が下がる/しっかりした教育理念に基づく割り切った授業になっている点がよい/恐山英作文はすごい。感激する学生が出るのも当然/CALLを使っていかに退屈させずに授業を進めるか参考になった/大学で英語を教えることの道筋を示していただいた/Very informative. Food for thought!/学生の自発的学びを促す素晴らしい実践/ボディブローのようにじわじわ効いてくる授業/大学の教員組織全体の中での当該実践の位置づけを確認できた/ニュース素材の可能性を再確認した/英語教育への情熱を感じた/アイデア満載で学生のみならず教員のモチベーションもあがった/国際英語という視点を得られて有益だった/オーソドックスな実践の裏に深い学問的理念があることに感銘を受けた/恐山作文に感銘を受けた